シングルを出すということ 音楽と人 1996年3月

今朝石田さんがこんなツイートをされていました。

私も「何年振りだろうか」のツイートを読んで真っ先に思い出したのはBlack birdや30yearsでした。
同時に思い出したのは、以前記事にしたSpiral Lifeの頃のシングルについて話す石田さん単独のインタビュー記事です。
その時は一番重要な部分だけ書きましたが、今回改めて記事にしておきたいと思います。

石田さんはシングル出さなくていいよともし言われたら…と聞かれ、

絶対出さねえ。だってさあ、1曲で何がわかりますか私の(笑)。そもそも2,30年かけなきゃ自分の音楽なんか作れないと言ってる人間がさあ、 1曲切り落として売れた売れないなんて…面倒臭い(笑)
シンコーミュージックエンタテイメント「音楽と人」 1996年3月 p.94

とお答えになっています。
タイアップの問題とか自分だけでは決まらない話があるから、そういう話は大人に任せて作るだけは作るけれど、そういうスタンスではないそうです。

私にとってSpiral Lifeで一番印象的なシングルは1993年に発売された2ndシングル「GAME OVER」です。3曲ともオリジナルアルバムには収録されず、1996年に発売された「Freaks Of Go Go Spectators2 -SELL OUT-」に別のバージョンが収録されています。
シングルとして発売されていますが、ただ切り落としただけではないこの3曲だからこその世界観があると私は思います。
そして2006年以来13年振りでありデビューして26年の今年発売される「Love is blind/Forget me not」について、石田さんはこんなツイートもされていました。

ご自身でそう断言する”シングル”を聴いて、またいろんなことを感じられたらなと思います。
そしてまた記事にします。お付き合いください。
聴くことができるのが待ち遠しいです。

ハーモニー PATi-PATi 1996年4月号

とある事がきっかけでScudelia Electoroから遡ってSpiral Lifeのアルバムを一枚ずつ聴いているんですが、Spiral Lifeの「FREAKS OF GO GO SPECTATORS2 -SELL OUT-」のタイトルのあとにつけられているバージョン名を見て読みたくなった記事があり、その雑誌を出してきました。
石田さんが担当された曲のバージョン名はお気に入りだったり思い入れのあるリールから取られていて、その話をする石田さんがとても嬉しそうなのが印象的で大好きです。
そして曲の解説の中で今更ながら「あ!」と思うことがあったので、紹介しておきます。

Spiral Lifeのハーモニーは二人にしかないものだと思います。
特に「LOVE AND HATE」と「100Miles」は思い入れのある曲でもあり、「FREAKS OF GO GO SPECTATORS2 -SELL OUT-」に収録されているこの2曲ばかり聴いていた時期がありました。
当時は特に理由も考えないでただ聴いていただけでしたし、雑誌の全曲解説を読んでもピンとくることはなかったんですが、その理由が分かりました。

二人の鉄壁のハーモニーが大好きです。シングル盤の方はまるで二人の声が溶け合うようで区別がつかないほどです。
「FREAKS OF GO GO SPECTATORS2 -SELL OUT-」でも同じなんですが、同じでも少し違っていて、この2曲は二人の声を左右にはっきり分けてハモリの旋律を聞かせていると石田さんが100Milesの解説の中でおっしゃっています。
LOVE AND HATEでも同じ手法が使われているそうで、私が一時期このアルバムの中の2曲ばかり聴いていたのは単に好きだからという理由以外にもこういうことがあったんだなと思いました。
上にも書いたように二人の溶け合うようなハーモニーが大好きなんですが、やっぱり石田さんの声に耳を澄ませてしまうんです。
それでまた二人のハーモニーがもっともっと好きになるんです。

イヤホンやヘッドフォンなんかで聴くと左右に分かれているのがよく分かると思うので、是非。

 

きっかけ(と思う) ROCK IT! No.16

私がSpiral Lifeを知ったきっかけは雑誌でした。
雑誌の名前も号数も何も覚えていなくて、内容も車谷くんと石田さんのインタビューが別々に載っていてミスチルが表紙(だったと思う)というあやふやな記憶しかなく、ミスチルが表紙でスパイラルが載っている1993年12月前後に発売されたであろう雑誌(GAME OVERが初めて買ったCDなので)という条件で検索してみると、当てはまるのはB-PASS 1994年2月号でした。
オークションサイトやネットの古書店を探していたんですが、全然なくてですね…。欲しいと思うものはなかなか入手できないもんですよねー!と思っていたんですが、全くこれとは関係なく入手したROCK IT! No.16を今日読んでいたら「違うじゃんこれだーー!」と声を上げました(笑)。

何故分かったかというと、後述しますが車谷くんが当時おすすめしていた「タオのプーさん」という本を買おうと思ったきっかけが、この雑誌のインタビューだったんです。
内容やレイアウトなんかも見て読んでみると記憶が蘇ってきました。
他にもこの雑誌が発売されたであろう時期や、私がGAME OVERを買ったのはいつ?と考えてみると間違いなさそうです。
とは言っても、B-PASS 1994年2月号を読んでいないうちは断言出来ないんですけどね。

ツイートもしましたが、フォロワーさんに探すのをご協力いただいたのに申し訳ないです。

ということで!感想など。
上にも書いたように別々のインタビューではありますが、完全に分かれているというより、キーワードに対してそれぞれが答えたことを、別々にまとめてあるという感じです。中には二人で話している部分もあったり。

キーワードは以下の通り。
車谷くんのキーワード

  • タオのプーさん
  • ライムライト
  • 北野武
  • デッサン
  • SPIRAL LIFE
  • 石田小吉

石田さんのキーワード

  • 海の百科
  • 父親
  • アウトドア
  • SPIRAL LIFE
  • 車谷浩司

この中で最も印象に残ってるのは「タオのプーさん」です。
なぜ気になったのか全く分かりませんが読んでみたいと思ったんですよね。
「鬱病から救ってくれた」と車谷くんが笑いながら答えていて、どうしてこのインタビューを読んでこの本が読みたいと思ったんだろう…と益々我ながら不可解ですが(笑)、私もとても影響された本です。

そして今読んでみての感想。
やはりお互いについてのお話が一番面白い…と言うと変ですが、面白かったし、へぇ!と思ったりもしました。
車谷くんは石田さんのことを「面白い奴」「純な人」「人間味がある」と表現しています。
対して石田さんは車谷くんのことを「みんなが思ってるよりずっと人間味がある奴」と。
車谷くんのことを人間味がないと思ったことはありませんが、たしかに石田さんと対象的だと思うので、石田さんの言う“みんなが思ってるよりずっと”というのも分かる気がします。
車谷くんの石田さんしか知らない部分とか、石田さんが突っ込んでいかないと出さない部分があるとか、そういうお話もされていて、だからこそ「みんなが思ってるよりずっと」なんだな、と。
石田さんは自分たち二人のことをお互いを補完し合うギザギザ・コンビとお話されているのも、すごく納得しました。

最後はROCK IT!恒例のQUESTION&PROFILEのページ。
使用化粧品&アクセサリーのポイントという質問に”アクセサリーはサングラスと眼鏡くらいかな”と石田さんが答えていました。
メガネって生活必需品なんですがアクセサリーでもあるんですよね。私もメガネ必須なので共感できました。

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秋じゃなくて苦手なのは季節を語ること GB 1995年12月号

先日投稿した「秋の歌」という記事の中で”秋は苦手…というような見出しの記事があったような?”と書きましたが間違いでした。
苦手なのは秋ではなく”季節を語ること”でした。

秋といえば…という見出しだったんですが、話題は「食欲の秋」。
やっぱり季節を語ることは苦手だから?
石田さんの牡蠣のクリームシチューとかおいしいよという話から始まり、話題はきのこに。
きのこといえばやっぱり松茸!ということになるわけですが、車谷くんは美味しさありがたさが全くわからないと。それに対し石田さんは食感と風味を味わうものだと諭すんですが(笑)、イマイチ納得行かないご様子。
更に石田さんは松茸の美味しさを語っておられました。

そしてお酒が変わるターニングポイントだとも。
生ビールから日本酒や焼酎に変わる。ウーロン茶割りが梅入りのお湯割りになるとは車谷くん談。
最終的に日本酒には焼き魚で牡蠣で鍋で…と終始食べ物のお話でした。

ということで、牡蠣食べたいです。

涙のサンディとROCKIN’ON JAPAN 1995年6月号

サンディ、なにがあったん?オカーサンで良かったら話し聞くに??
みたいな気持ちでいっぱいです。
でも男性目線の歌詞ですからね。サンディは案外カラッとしてたりして(笑)とか色々妄想もしつつ、昨日は書かなかった「涙のサンディ」の初めて聴いての感想を。

ROCKIN’ON JAPAN 1995年6月号に掲載されているインタビューで、高専の1年生の頃にはすでにバンドを始めていて、ギターもやったしヴォーカルもやったし歌詞も書いていたと石田さんがお話されています。
「そのとき書いていた歌詞を覚えている?」と聞かれた石田さんは、一旦は「覚えてない」と答えるんですが「その顔は絶対覚えてる」とインタビュアーの方にツッコまれ、仕方なくという感じで「神話とか物語をロックにしたり日本の童話を歌にしたりしていた」と答えています。
歌詞ではなく、曲そのもののイメージが”神話・物語・童話を歌にした”と合うかなーと思いました。
涙のサンディは新たに書いた歌詞だと思うので、歌詞そのものがということじゃないんですよね。
曲調というか、曲を聞いての印象というか。
やはり石田さんが19歳のときに作った曲だからでしょうか?

ということで、とりあえず聴けたので通販で買うのかライブ会場で買うのか、結論はもう少し先延ばしにしようかと思います。

 

 

続・石田さんの言葉 PATi-PATi 1994年6月号

相変わらず感想じゃ無い感想です。

以前ROCK IT! NO.21 Spiral Life表紙という記事やInterview File cast vol.30で同じようなことを書いたんですが、データベースじゃ無いですけどふと思いついて自分のブログを検索したら記事にしてましたということがよくあるので書いておきます。

上記の記事を読んでいただくと分かりますが、一緒にインタビューを受けている人が話したことをフォローしたり補完したりする石田さんが好きです。
今回はフォローや補完とは違うんですが、石田さんは話をまとめる…というか話を伝えるのが上手いなと思いました。
若さゆえということなのかわざとなのか分かりませんが、車谷くんの受け答えを攻撃的だと感じることがありました。
このインタビューでも、誤解されてしまいそうな車谷くんの言葉を石田さんが上手く伝えていると思います。

「どんなつまらないアルバムを出しても誰しもが良いと言うような絶対的な存在になりたい」という車谷くんの言葉に対して、途中その言葉を遮りつつ石田さんは「”何々する人”とカテゴライズされるのが面白くない。Freaks of Go Go Spectatorsという二人の作家名が文化として残ればいい」とおっしゃってます。
全く違うことを言ってるような気もしますが、遠い存在のように感じてしまう「絶対的な存在」という言葉も、石田さんの話のおかげでそういう意味じゃないのかな?と思えます。

前にも書いたと思いますが、歌詞にしろインタビューにしろ石田さんの選ぶ言葉が好きです。
最近ので、今ふと思いつくのは「色鉛筆みたいなところ」かな。
詳細は以下の記事よりどうぞ。
石田ショーキチ・春の散歩道@名古屋 MC関連

それは間違っている PATi-PATi 1996年1月号

内容はビデオ「SLBT」撮影秘話的な話。(当時はビデオでしたね)
その中で車谷くんがライブ・ビデオ的なものは今のところ出すつもりはない、と。
この記事の中で石田さんもおっしゃっていますが、確かにライブ映像がダイジェスト的に使われていますが、ライブ・ビデオとは少し違いますもんね。
そして聞き逃せないのがその後の車谷くんの言葉。
ライブ・ビデオは飽きると。何度も何度も見ようとは思わないと。

んなわけないじゃん!!

何回観てるか!!!!!!
でもこの記事のこの車谷くんの言葉にツッコんだの初めてじゃないんですよね。
読むたびにツッコんでる(笑)。

他にはSLBTの中で石田さんが車を運転しているシーンの話。
トラックの上に車を積んで撮影していたそうなんですが、撮影していない移動中もその気になってきて、カーブのところでハンドル切っちゃったりしていたそうです。
私はクルマ好きな石田さんならではのエピソードなのかな?と思ったんですが、車谷くんには”おバカな子”とか言われてます。なんてことを!?(笑)。
でもそんな車谷くんもハコ乗りしているシーンで落ちそうになったそうです。

そして最後にお互いにかっこよかったと思うシーンを挙げています。
石田さんは車谷くんが吠えてるシーン。(電波ジャックのシーンですね)
車谷くんは石田さんのDANCE TO GODの振り付け。
石田さんは振り付けそのものを否定してるんですが「無意識なら余計カッコいいですねぇ」とちょっとからかい気味の車谷くん。
それに対して石田さんの返しが「今晩ビデオ見て反省しよう」と。それまで、からかい気味だった車谷くんも「反省しなくていい」と笑っていて、絶妙な返しだなーと思わず顔がにやけました。

ということでSLBTも観ます。

 

誤解? PATi-PATi 1994年1月号

何気なく読み始めたら止まらなくなったPATi-PATi 1994年1月号の中で面白かったところを少し。

内容は「(it’s a)cool cool world!」の撮影で渡英したお話が中心で、最後に次のホールツアーの話も。
その中で一度ツアーをやって「嘘はいけないよ」と言われたと、石田さん。
特にL⇔R、特に黒沢健一さんに(笑)。
当時スパイラルのライブに行っていた方はご存知だと思いますが、石田さんMCって殆どされなかったですよね。殆どというか、すいませんメンバー紹介以外記憶にないんです…。
ライブの方が真の姿だと言う石田さんに、車谷くんがつっこんだり次のライブはMC入りますと勝手に宣言しちゃったり、でも石田さんは絶対しないと語気を強めたり。
なんかネタみたいになってました(笑)。

そして黒沢健一さんのお話に戻りますが、MOTORWORKSの「BRAND-NEW MOTOR SHOW」のDOCUMENTでも石田さんの印象についてのインタビューの中でおしゃってましたよね。
「怖いとかクールって思われてるみたいだけど、熱い男」だと。
今ではすごくよく分かるんですが、私もスパイラルの頃はそう思ってました。ゴメンナサイ!!

そんなこんなで「(it’s a)cool cool world!」を近日中に観ようと思いました(笑)。

渋谷系とは ROCKIN’ ON JAPAN 1993年9月号

数日前バラエティ番組で渋谷系が取り上げられたらしくTwitterで話題になっていたのと、雑誌の切り抜きを整理していたら(まだやってた。で、終わった)面白い記事が出てきたので、以前も書いた気がしますがまた少し書いてみたいと思います。

どうぞ。

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ROCKIN’ON JAPAN 1995年6月号

MOTORWORKSだったり、他の趣味(洋裁)だったり、それなりに忙しいような暇なような毎日です。
なので、なかなか雑誌関係の記事を書けていませんし、今回も短い感想ですが、整理しきれていない切り抜きの束を眺めていたらふと思い出したので書きます。

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月刊カドカワ 1995年10月

大して詳しい感想ではないですが。

「AFTER FLOURISH」というタイトルのインタビュー。
「スピリチュアル・メッセージ 石田小吉」と書かれていて、魂のメッセージという意味でいいのかな。

印象的なのは「徹底的に専属に近い形の作家として付き合ってみたい、プロデユースまでやらせてもらいたい」とお話されていること。
今に繋がっているんだな、と思いながら読んでいました。

そしてインタビュー形式ではなく、石田さんが語るような形の文章でした。(実際はインタビューなのでしょうが)
なんというか、独白というのか石田さんが一人で語っているような文章が好きなようです。

 

無題

前の記事で書いたとおりSLBM~Version~を観ました。
ROCKIN’ON JAPAN 1995年9月号の内容とリンクしているので、何度も読み返しては観たくなります。

例えば、ライブ本番前後にストレッチをする石田さんとか、移動中の空港の様子(ものすごい数の追っかけの人がいたけど実はスパイラルのファンじゃなくてイチローさんのファンだった)とか。
映像に出てくるのは多分福岡のホテルじゃないかな?と思うんですが、雑誌の中では名古屋のホテルで…と言う描写が出てきたり。

しばらくハマりそうです。

ROCKIN’ON JAPAN 1995年9月 【後編】

前後編に分けるつもりはなかったんですが、自分で書いたブログ記事を読み返したらどういう内容だったか全く書いていないことに気がついたので、少し内容を書いておこうと思います。
※書き終えてみたら、やっぱり大して内容に関しては書いてないかも(笑)

このツアー名古屋市民会館で観ました。

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ROCKIN’ON JAPAN 1995年9月 【前編】

以前「スパイラルの二人は仲悪いんですか?」という記事の中で

「空いてる部屋を禁煙部屋と称して勝手に楽屋にしてしまう石田小吉(当時)」というような書かれ方をしている読んで、私もやはり仲良くはないんだろうなと思っていた。

と書きました。
その書かれている雑誌の切り抜きを見つけたので感想をちらりと。

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音楽と人 2013年10月

「音楽と人 1997年7月」の感想を書いて更新したんですが、なんて言えばいいか…自信がなくなったというか…読み返してみて「だめだ!」と削除してしまいました。
下書きも何も残ってないので、また自分で「よし」と思えるものが書けたら更新します。

今日はとあるツイートをきっかけに、また雑誌を出してきました。
どれにしようか悩みましたがFURTHER ALONG-20th anniversary mix-のインタビューが掲載されている音楽と人にしました。

感想って前にも書いたかな?と思いつつ、簡単に。
これも是非読んでほしいインタビューです。
20年前に発売されたアルバムが時を経て20th anniversary mixとして発売され、それについて語る石田さんの口調…というか、文字として読んでいるだけですが、とても穏やかな感じがします。
そして20年前の事だけど、今「そうだったんだ」と思うこともあったりして、今と20年前が交差するような不思議な気分になります。

印象的なのはインタビュアーの金光さんの「(このアルバムには)青さが出ていると思う」という質問に対しての石田さんの答えです。
その答えが「FURTHER ALONG」そのもののような気がしました。

このインタビューを読んで、より一層大切なアルバムになりました。

ROCKIN’ON JAPAN 時期不明

一応、雑誌の記事を読んだ感想なのですが、ダラダラと取り留めの無い事を書くだけなので無題で。

一部ファイルしていない雑誌の切り抜きがあり、ようやくファイリング。大した量じゃないんだから始めてしまえばすぐ終わるのにね!
薄いB5のファイル3冊に分けてファイリング完了。

その中で気になったのがROCKIN’ON JAPANの記事。
まだスパイラルライフの活動休止が発表されていない時期で、車谷くんのソロについての話から、もちろん石田さんもソロの話。
まとめられないのでソロ関連の話しは省いて、その部分だけを書きます。
音楽を作る純粋な行為以外に色々求められるのが煩わしい…と。ポップスターじゃなくミュージック・クリエイターとして一人前になりたいと石田さん。
そうなんです。石田さんの作る曲が好きなんです。だからプロデュース作品も聴くし、まちだガールズクワイアも聴く。
職人気質というかストイックさと言えばいいのかな?素敵だなと思います。
でもその後のページの写真もすっごく素敵なんです。真っ黄色のシャツにシルバーグレーのジャケット、フレーム太めのサングラス。少し長めの髪を耳にかけて、真っ白な壁に体ごと預けている。(写ってるのは上半身のみですが)
すっごく素敵なんです。
本当に。
すっごく。
でも真逆ですよね。黄色いシャツ似合うよなとか。寒色も暖色もどっちも似合うよなかっこいいなーとか。そういう自分の中の整合性の無さというか、石田さんの言葉をお借りすると煩わしい部分を求めている自分がいます。真逆を求めている。
申し訳無さを感じつつも、どうやったってやっぱりミーハーなんですよね。今更ですが。

20年以上前の記事で、年月は経ちましたが今も昔も申し訳無さを感じつつ『どっちも好きなんです』がファイナルアンサー。

パチパチ読本 No.11 【後半】

では後半。
よければ前半もどうぞ。

No.10での対談「THE PARTY SESSION MUSICIANS’ TALK」が読者アンケートで“面白かった企画”第3位だったそうで、急遽決定した続編。
ただ続編と言っても、前回のマニアなレコードのお話とは少し違う流れで、黒沢健一さんはラジオ番組をやるようになってから新しいものを聴くようになったとか、新譜のレビューを書くのはきっと大変だろうし、好きで聴いてるわけじゃないだろし…と車谷くんがレビューを書く人は大変だろうとね共感し始めちゃったりとか、女子高生がプリンズリー・シュウォーツ(前号で黒沢健一さんが購入したレコード)を買ったら嫌だなとか、かなり面白おかしく音楽に絡めて話す4人の楽しさが伝わる記事です。

個人的に一番面白かったのは、レコードで出したいけど、そんなことは売れてから言えって言われるよなーと黒沢健一さん・秀樹さん。
そこからレコードの話しに。
A面とB面に代わる時の流れがレコードとCDでは違うと黒沢健一さん。石田さんも自分のアルバムを作るときにその流れを気にしたいと仰ってました。
これはデビュー前の記事ですから、FURTHER ALONGを作るときは意識して作られたんでしょうか?
私も中学生の頃はレコードを買っていた時期もあって、流れまでは考えたことがありませんでしたが、A面からB面に変える動作が儀式的というか、今の時代にはない『一手間』がイイんじゃないかと、この記事を読んで思いました。

そして石田さんが「古いやつは録った人が聴いてほしかった音で聴くのが一番正しい」と仰っていました。
自分のことに置き換えると、またFURTHER ALONGの話になりますが「古いやつ」というのとは違いますが”20th anniversary mix”で聴けるのは凄いこと幸せなことなんだなと思ったりしました。

パチパチ読本 No.11 【前半】

順番が逆になってしまいましたが、最後のパチパチ読本 No.11です。
いつもどおり、無駄にくどいです。
どうぞ。

内容は二人の対談とNo.10に掲載されたL⇔Rの黒沢健一さんと黒沢秀樹さんとの対談の続編の二本立て。
まずは二人の対談から。

全部で6ページ。「Talking Paradise」というタイトルが付けられていて、いわゆるフリートークです。
テレビの話から政治の話、スポーツ、漫画といろいろな話をされているものの、はっきり言っちゃうと雑談です。
読んでみて、正直車谷くんに対するイメージがちょっと違って驚きました。車谷くんのファンの方からすれば何を今更!?なのかもしれませんが、冒頭でライターの伊藤亜希さんも仰っています。こんな面白いキャラクターだったっけ?と。そしてそれを引き出しているのは石田さんだ、と。
んん?そうですか?(何となく不服)

で、肝心な感想ですが、具体的な内容に関しての感想というよりも感覚的な話です。
もし自分がファンになる前にこれを読んでいたら、どう思ったかな?と考えました。
私がスパイラルライフのファンになったきっかけは雑誌でした。それでGAME OVERを買ったんですが、もしその雑誌がこのパチパチ読本だったら?一気にドーンとハマっちゃったんじゃないかなと思います。
No.11とNo.12では内容に「ギャップ」があります。雑談だけどしっかりと二人の対談になっている超フリートークを読んだ後に、出会いやこれからのスパイラルライフについて語り合うような、まるで普段の二人の会話をのぞき見ているような気分になる記事を読んだら、そりゃ惚れます(笑)。ギャップ萌えってやつでしょうか。

にしても、車谷くんはBAKUとしての知名度があるとはいえ、デビュー前に6ページって凄いと私は思うんですが、どうなんでしょうか。
しかも最初のページはカラーです。お二人とも黒いタートルネックで石田さんは革ジャン着用。
BRAND-NEW MOTOR SHOWのDOCUMENT SHOWでも革ジャン着てらっしゃいますが、素敵ですよね。
すんんんごく素敵で、ちょっと息止まりました。ほんと。
それと、記事の中で不景気だという話から、冗談でトリートメントを買うお金がちょっと大変になったので髪を切ったという話をしていて、No.10では少し長めだった髪が短くなっています。
ちょうど今と同じくらいの長さでハッ!ってなりました。

パチパチ読本 No.12 【後編】

曲を聴いたりDVDを観たりするのは極々日常的な事でしたが、ブログを始めるまで古い雑誌類は読み返すことはほとんどなく、コレクション化していました。古書で買うようになったのもブログを始めてからです。Twitterで雑誌の画像を見たりしたのもあるかな。でも読み始めてみると当時の記憶がふと蘇ることがあって面白いです。
今回後編を書くつもりはなかったんですが、また読み返していたら思い出した事があったので書きます。

スパイラル全盛の頃、友達にFURTHER ALONGを貸したことがありました。
何で知ったと言っていたのか忘れましたが、Another Day,Another Nightが好きだと言っていたのは覚えています。
後日CDを返してくれた時に「石田さんと車谷くんの声が似すぎていて、最初ツインボーカルだと分からなかった」と笑いながら言っていました。
もちろん彼女には伝えていませんが、正直「ええええ!ウソーーー!」と思いました。思いましたが、今考えれば無理ないかな…と。
お二人の声、とても似ています。
この対談の中でも石田さんが二人の声質について「どっちが俺の声だ?」と思う時があると仰っていて”よくからむ”と表現されています。
車谷くんはメリットだ、とも。

FURTHER ALONGで言えば、RASPBERRY BELLEが声が重なって絡んで、二人にしか絶対出せないコーラスだろうな、と思います。
”よくからむ”って、的を射ている上に、とても素敵な表現ですよね。

パチパチ読本 No.12 【前半】

No.11を飛ばしましてNo.12を入手しました。
もっと高値がついてるかと思ったんですが、ほどほどに入手しやすいお値段で購入できました。

実は入手したのは何日か前で、すぐ読んで何度か読み返したんです。非常に興奮状態で(笑)感想を書くのもちょっと迷ったりしてました。
そのくらい面白かったし、読んでよかったなと思います。
では、感想。

この号もまだデビュー前のお二人。
Spiral Lifeとしてのインタビューではなく「対談 車谷浩司×石田小吉」という扱いでした。
記事を書いた方が上手くまとめているのか、本当にそうなのか分かりませんが、普段二人が話している雰囲気がそのまま文章になっているような記事で、読者が読む事を想定していないような、二人の会話を覗き見たような、そんな気にさせられました。

内容はSpiral Lifeのサクセスストーリー…という石田さんの言葉にまだサクセスじゃねぇよと車谷くんがツッコんでるんですが(笑)、結成までの話や、これからやるべき事・やりたい事って言ったらいいのかな?そんな内容です。

また上の話に戻ってしまいますが、全然口調とか違うんですよ。私が今まで読んだ記事とは。
今までも全くそういう雰囲気がなかったわけではありません。でも第三者がいて聞かれて答えて記事になって…となれば、やっぱり少し違う気がします。ずっとフランクな口調での会話とか、第三者を挟んでないような会話とか、とにかく新鮮でした。

そして、ものすごい勘違いが発覚しました。
「デビュー前に石田さんがボーカルを取りたがっていて揉めたらしい」というのを、スパイラルのライブに行っている頃に知り合いから聞いたことがありました。
そんな些細な事なのに何故かずっと覚えていたんですが、かなりニュアンスが違ったようです。
確かにどちらが歌うかで揉めた事があったそうです。でもすぐに話はまとまりツインボーカルで…という流れらしいです。
それで、その揉めた原因というのが「BAKUでギタリストだったんだから、今度もギタリスト」という石田さんの思い込みでした。
一部分だけ切り取ると、なんとなく不穏な感じがしますが「思い込み」とか「また弾きまくるだろうと思って」となると全然違いますよねーー。
「”話が独り歩き”ってこういう事だわ!!」と思いました(笑)。
大変失礼いたしました。